通信制高校は公立と私立のどっちがいい?それぞれの特徴や学費など違いを解説

通信制高校

「通信制高校は、公立と私立で何が違うの?」

「通信制高校は、公立と私立どちらへ通った方が良いの?」

 

何らかの理由で全日制高校に通えなくなってしまったり、働きながら高校卒業資格の取得を目指したりする場合、通信制高校が選択肢として挙げられます。

 

ただし、通信制高校にも全日制高校と同様に、私立と公立の2種類があるため、その違いを把握したうえで進路を選ぶ必要があります。

 

この記事では、通信制高校の公立と私立の違いから、おすすめの選び方を解説しました。

 

本記事では、小学生の息子の不登校を根本解決してきた私の経験を通し、不登校解決につなげる方法も踏まえながら、以下のトピックをお話しさせていただきます。

  • 通信制高校の公立と私立の違い
  • 自分に合った通信制高校の選び方
  • 通信制高校に通う前に知っておくべき注意点
  • 通信制高校の公立と私立で迷っている方からよくある質問

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1. 通信制高校の公立と私立の違い

通信制高校とは、基本的に毎日学校に通う必要がなく、郵送やパソコン通信などを活用して単位を取得する高校のことです。

 

通信制高校には、大きく分けて公立と私立の2種類があります。公立と私立の違いは、主に以下の8つです。

  • 学費
  • 精神的なサポート体制の手厚さ
  • 中退率・卒業率
  • 勉強の専門性
  • 学習の進め方
  • 登校の自由度
  • 学校数・通っているお子さんの数
  • 入学可能な地域

これら8つの違いについて順番に詳しく解説します。

1-1.公立と私立の違い①学費

公立と私立の大きな違いとして、学費が挙げられます。

 

公立と私立の通信制高校で求められる学費の相場は、以下のとおりです。

学費の種類 公立の学費相場 私立の学費相場
入学金 500円 2〜5万円
授業料

年間1〜3万円程度

※1単位300円〜1,000円

年間18万円〜

※1単位6,000円〜

その他の費用(例:教科書代、施設費) 年間3万円程度

通学コース:年間10万円~

オンラインコース:年間3万円~

合計 年間4〜6万円程度 年間25万円〜

1-2.公立と私立の違い②精神的なサポート体制の手厚さ

公立の通信制高校では、サポートが全くないわけではありませんが、カウンセラーなどの専門スタッフが常駐している学校は少ないのが現状です。

 

一方で、多くの私立校では、特定の曜日にカウンセラーを配置するなど、精神的なサポート体制を整えているところが多いです。また、発達障害や学習障害の特性をお持ちのお子さんにも、個々のペースにあわせて適切な指導を行う学校が増えてきています。

 

また、私立の通信制高校の多くは、通信制サポート校を併設または提携している場合が多いです。

通信制サポート校とは、その名のとおり、通信制高校の生徒が卒業するまでの間、学習面やカウンセリングなどさまざまな側面で支援を提供する学校のことです。

 

月3万円以上別途で費用がかかりますが、通信制高校をスムーズに卒業できるよう、通信制サポート校を併用するお子さんは多いです。

1-3.公立と私立の違い③中退率・卒業率

公立と私立の通信制高校では、中退率・卒業率も違います。下表に、公立と私立それぞれの通信制高校における中退率・卒業率をまとめました。

種別 中退率 卒業率
公立の通信制高校 5.0%(2,696人) 95%
私立の通信制高校 3.5%(6,288人) 96.5%

公立の通信制高校の中退率は、私立に比べてやや高めです。その理由として、「自由度が低いこと」や「日常的なサポートが十分でないこと」などが影響していると言われています。

 

参照・参考:文部科学省「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」

1-4.公立と私立の違い④勉強の専門性

公立の通信制高校では、見学旅行や文化祭、部活動など、お子さんが学生生活を楽しみながら仲間との交流を深めるためのイベントが行われています。これらの行事に参加することで、スクーリングの単位としても認められることがあります。

 

一方、私立の通信制高校では、公立校と同様の行事に加え、普段のスクーリングで専門的な科目や資格取得を目指すコースが設けられている場合があります。

 

例えば、就職を目指している生徒には、簿記や秘書検定、マナー研修などのコースが提供され、大学受験を目指すお子さんには受験対策の授業が行われるコースがあります。

 

また、美容や調理などの専門コースを履修すると、提携する専門学校にスムーズに進学できるといった特色を持つ私立校も多いです。

1-5.公立と私立の違い⑤学習の進め方

公立の通信制高校では、中学校卒業程度の学力があることを前提に授業が進みます。

 

また、登校日数が月に数回程度と限られているため、先生に質問できる機会が少ないです。学習でのつまずきを自分で解決できる能力が求められます。

 

一方、私立の通信制高校では、中学校や場合によっては小学校の内容から学び直すサポートが行われることがあります。

サポートが手厚い分、中学時代に不登校だったお子さんや学習が苦手なお子さんなどにも丁寧に対応しているためです。

 

通信制高校では、自主学習や自己管理、自己責任が基本となります。学力に不安がある場合は、公立の通信制高校に通いながら塾を利用するか、サポートが充実した私立の通信制高校を選ぶことで、卒業を目指せる可能性が高まります。

1-6.公立と私立の違い⑥登校の自由度

公立の通信制高校では、スクーリングや期末試験の日程が学校側で固定されており、その日に出席しなければ、単位を取得できません。

 

一方、私立の通信制高校では、インターネットを利用してレポートを提出したり、スクーリングの日程を自由に調整できたりする学校が多く見られます。

 

登校日についても、以下の違いがあります。

種別 登校日数
公立の通信制高校 最低でも2週間に1回
私立の通信制高校

通学コース:週1〜5日のなかで選べる

オンラインコース:年に数回のスクーリングのみ

私立の場合は、通学コースとオンラインコースを選べるため、登校日数の自由度が高くなります。

オンラインコースを選択した場合、年に4回程度の登校となるケースが多いです。

1-7.公立と私立の違い⑦学校数・通っているお子さんの数

公立と私立の通信制高校では、学校の数や通っているお子さんの数も違います。下表に、公立と私立それぞれの通信制高校における学校数と生徒数をまとめました。

種別 学校数(独立校、併置校含む) 生徒数
公立の通信制高校 79校 60,333人
私立の通信制高校 224校 229,785人

私立の通信制高校の方が、公立よりも学校数・生徒数・卒業者数のすべてが多いです。

 

参照・参考:e-Stat「学校基本調査|令和6年度(速報)|高等学校(通信制)の学校数・生徒数及び教職員数」

1-8.公立と私立の違い⑧入学可能な地域

公立の通信制高校の募集要項には、以下のような条件が入学対象者に設定されていることがよくあります。

  • 高校が所在する都道府県に現在住んでいる人
  • 入学までにその都道府県に引っ越す予定のある人
  • 隣接する都道府県に住んでいて、その都道府県に職場がある人

このような条件があるため、通常生活していない都道府県の公立通信制高校には入学が難しいことが多いです。

 

一方、私立の通信制高校は、全国どこからでも入学できるところが多くあります。また、入学地域の制限が少ない学校では、スクーリング会場も各地に設置されていることが多く、自分が住んでいる都道府県内でスクーリングを受けられる場合もあります。

2.自分に合った通信制高校の選び方

公立にするか、私立にするか迷う際、選び方の指標となる点を紹介します。

2-1.学費を抑えたいなら私立よりも公立

学費を抑えたいなら、私立よりも公立の通信制高校を選ぶと良いでしょう。

 

また、公立の通信制高校の中でもスクーリングが少ない学校を選ぶと、より費用を抑えられます。

 

ただし、入学金や学費の安さだけで選ぶのではなく、提供する授業の内容やサポート体制をよく見極めたうえで、判断しましょう。

 

通信制高校でも「就学支援金」など、さまざまな支援金や奨学金を利用できます。学費に不安がある場合は、学校や役所などに問い合わせて、ご家庭で利用できる制度を確認してみると良いでしょう。

2-2.手厚いサポートを受けたいなら公立よりも私立

通信制高校では自習が中心です。学習を効果的に進めるためには、サポートが充実していた方が安心かもしれません。

 

手厚い学習サポートを求めるなら、お子さん一人ひとりに合った学習方法のアドバイスや、生活習慣や学習習慣をサポートする体制が整っている私立の利用がおすすめです。

 

ただし、私立の通信制高校の中でもサポート体制は学校ごとに異なるため、次のようなポイントを事前に確認しておくことが重要です。

  • 電話や対面での相談サポートが整っているか
  • 学習が遅れた場合にどのような対応をしてくれるか

「サポートが充実しているか」「どのようなサポートを提供しているか」などを、インターネットの情報や口コミ、見学会や相談会を活用してしっかり調べておきましょう。

3.通信制高校に通う前に知っておくべき注意点

公立の通信制高校では、2週間に1回程度の登校となり、自宅で学習を進めることになります。私立の通信制高校も、オンラインコースを選択すると、登校日数は年間で3~5日程度です。

 

自宅で過ごすことが日常化すると、だんだんと外へ出られなくなってしまったり、自己管理できず卒業できなくなってしまったりする場合もあります。

 

また、通信制高校での生活は、全日制高校や大学、就職後の生活とは大きく異なるため、卒業後に新たな環境に適応できず、不登校やひきこもりとなってしまうお子さんも少なくありません。

 

不登校をきっかけに通信制高校を検討しているとき、お子さんの将来を考えて「高卒資格は取得しておきたい」と思われているかもしれません。ただ、不登校となった根本原因を解決しないままだと、この先の進路でお子さんが再び同じ問題を抱え悩んでしまうことが考えられます。

 

お子さんの将来の選択肢を広げたいときには、まずは不登校になった根本原因を解決することが求められます。不登校の根本原因を解決すると、お子さんは、この先問題を抱えても、不登校になったり、ひきこもりになったりすることなく、自らの力で問題を乗り越えていけるようになります。

 

私たち家族が利用した「スダチ」は、不登校のお子さんとその家族を支援するサービスで、いじめや発達障害など様々な理由で学校に通えなくなったお子さんをサポートし、平均して3週間以内に9割以上が再登校を実現しています。

 

スダチの特徴は、私たち親を通して支援を提供することです。毎日子どもの様子をヒアリングしてもらい、具体的な接し方、声かけをスダチに教えてもらいました。

 

それを毎日実践していくことで、親子関係がより良いものとなっていきます。そしてより信頼できる親から、適切なタイミングで適切に褒められることで、子どもの自己肯定感もどんどんと育っていきました。

 

我が家の息子も、以前とは見違えるほどに、考え方が前向きになりました。そして、勉強でつまずいたり、友だちとケンカをしたりしても、「行きたくない」と言い出すのではなく、今は自ら考えて行動して問題を乗り越えています。

 

無料相談では、今後必要なサポートや具体的な対処法についてもアドバイスが受けられます。再登校に向けてどのようなステップを踏むべきか明確になるため、ぜひこの機会にご活用ください。



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4.通信制高校の公立と私立で迷っている方からよくある質問

4-1.結局、通信制高校は公立と私立のどっちがいい?

通信制高校への進学や転入を考える際、目的や理由によって選ぶべき学校が異なります。

 

もし、学費をできるだけ抑えたいという理由であれば、公立の通信制高校が適しています。

 

一方、専門スキルを学びたいときや、登校日数を極限まで減らしたいとき、サポートの手厚さを求めるときには、私立の通信制高校が適しているかもしれません。

4-2.公立の通信制高校は誰がどこに開設しているの?

公立の通信制高校は、都道府県などの地方自治体によって運営されています。全国各地に設置されており、地域の交通事情に応じて複数の通信制高校が存在する場合もあります。

 

また、北海道のような地域では、広い地域をカバーするために協力校が道内各地に設置されているケースもあります。

 

参考情報として、下表に関東エリアにある公立の通信制高校をまとめました(2024年現在)。

学校名 所在地 電話番号
東京都立新宿山吹高等学校

〒162-8612
東京都新宿区山吹町81

03-5261-9771
東京都立一橋高等学校

〒101-0031
東京都千代田区東神田1-12-13

03-3862-6536

東京都立砂川高等学校

〒190-8583
東京都立川市泉町935-4

042-537-4611
神奈川県立厚木清南高等学校

〒243-0021
神奈川県厚木市岡田1-12-1

046-228-2015
神奈川県立横浜修悠館高等学校

〒245-0016
神奈川県横浜市泉区和泉町2563

045-800-3711
埼玉県立大宮中央高等学校

〒331-0825
埼玉県さいたま市北区櫛引町2-499-1

048-652-6481
千葉県立千葉大宮高等学校

〒264-8505
千葉県千葉市若葉区大宮町2699-1

043-264-1981
群馬県立太田フレックス高等学校

〒373-0844
群馬県太田市下田島町1243-1

0276-31-8047
群馬県立桐生高等学校

〒376-0025
群馬県桐生市美原町1-39

0277-45-2756
群馬県立高崎高等学校

〒370-0861
群馬県高崎市八千代町2-4-1

027-324-0074
群馬県立前橋清陵高等学校

〒371-8573
群馬県前橋市文京町2-20-3

027-224-0513
茨城県立水戸南高等学校

〒310-0804
茨城県水戸市白梅2-10-10

029-247-6173
栃木県立宇都宮高等学校 普通科

〒320-0846
栃木県宇都宮市滝の原3-5-70

028-633-1427
栃木県立学悠館高等学校

〒328-8558
栃木県栃木市沼和田町2-2

0282-20-7073

4-3.公立の通信制高校にも入学試験はある?

基本的に、公立の通信制高校の入学試験では、面接が必須である学校が多くなっています。

 

また、学科試験を課している公立高校は私立よりも多いため「学科試験+面接」の組み合わせで試験が行われるパターンが多いです。そのほかに、作文が必要な学校もあります。

5. まとめ

公立、私立の通信制高校には、学費やサポート面で大きな違いがあることがわかりました。

 

どちらを選択しても、全日制高校と比較をして少ない登校日数となるため、不登校のお子さんにとっては負担なく利用できるかもしれません。

 

ただ知っておくべきことは、通信制高校に通ったからといって、必ずしも社会復帰できたり、将来の選択肢が広がったりするわけではないことです。

 

通信制高校は自分で勉強を進める部分が多く、卒業するためには高い自己管理能力が求められます。しかし、それがうまくできずに、中退してしまう生徒も少なくありません。

 

通信制高校での生活は、一般的な学校生活や社会のリズムとは大きく異なります。そのため、いざ社会に戻ろうとしたとき、大きなギャップを感じ、再び学校や会社へ行けなくなってしまうケースも考えられます。

 

「元の学校に戻ってほしい」「社会で再び活動してほしい」と願うのであれば、不登校の問題を根本から解決するために、専門機関のサポートを受けることをおすすめします。

 

我が家では、スダチの支援を通じて不登校を克服できました。子どもへの声のかけ方など、困ったときには具体的で適切なアドバイスをもらえたので、前向きに支援ができました。

 

無料相談では、子どもの状況をしっかり聞いてもらい、再登校に向けた具体的なステップがはっきりしました。

 

無料相談だけでも大きな助けになると思いますので、この機会にぜひ試してみてください。

 

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このテストは単なる簡易なものではなく、現在の状況を詳しくヒアリングしてくれるため、とても具体的なフィードバックを受けることができるのが魅力です。それぞれの家庭に合わせた解決策が明確になるので、とても役立ちます。

 

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