不登校支援のスダチが炎上|板橋区との連携をめぐる騒動と本当に効果のある不登校支援とは
「不登校支援のスダチが板橋区との連携で炎上した経緯や問題を知りたい。」
「炎上騒動が起こるスダチの不登校支援はどれほど危険な支援なのだろうか。」
2024年8月に、不登校支援機関のスダチが、板橋区との連携を巡り炎上した騒動がありました。
「不登校ビジネス」という言葉が一時的にSNS上で流行り、全貌はよくわからないものの、「不登校支援のスダチは信頼できなさそう」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、この記事では、スダチが炎上した背景や、スダチの問題点を解説します。
我が家が実際にスダチを利用した経験を踏まえながら、忖度なしにスダチについて解説しています。
「本当に効果のある不登校支援と、信頼できない不登校支援を見分けたい」場合に参考にしてください。
ちなみに、この記事を執筆している私の息子は、スダチの不登校支援を利用して、約1ヶ月で再登校を果たしました。無料相談でもらったアドバイスを実施しただけで、息子の行動や言動が大きく変化したことを、今でも覚えています。
また、解決に向けてやるべきことを提示してもらえたことで、不安な気持ちが解消され、前向きな気持ちで子どもと向き合うきっかけにもなりました。
信頼できる機関かを確かめたり、ご家庭に合った支援かを確認したりするためにも、一度無料相談を検討してみましょう。
\スダチの公式ホームページを確認してみる/
※上記ボタンから登録できない方はこちら
1. スダチの不登校支援はなぜ炎上した?
1-1. スダチの不登校支援が炎上した経緯
2024年8月5日にスダチにて公開された「板橋区と株式会社スダチが連携し不登校支援を強化」と題するプレスリリースが8月13日には取り下げられる騒動がありました。
お子さんの不登校に悩む親御さんは、この騒動を目にしたことがあるかもしれません。
「不登校という問題はそんなに簡単に解決できるものではない」
「短期間で解決するのは危険な行為なのでは」
と感じた人々がSNS上でスダチを批判したことで炎上しました。
これにより、不登校の当事者団体、家族会、支援者、専門家、教職経験者から板橋区に公開質問状が送られる事態にまで発展しています。
1-2. 不登校支援スダチが炎上|板橋区側の対応
これを受けて板橋区教育委員会は、8月9日から12日まで、以下の内容の説明文をWEBサイトへ掲載しています。
- 「不登校児への対応方針はこれまでと変更はない」
- 「選択肢の一つとして、一部の学校でスダチの試行を始めたもの」
しかし、13日になり、「連携した事実はございません」とし、連携を完全に否定する内容に訂正しました。
1-3. 不登校支援スダチが炎上|スダチ側の対応
スダチも8月13日にはプレスリリースを取り下げ、21日には事実と経緯を説明するプレスリリースを公開しています。
スダチのプレスリリースによると、9〜12日に板橋区が公表した通り、全く連携もないままにスダチが準備を進め、勝手にリリースを出したという事実はないとのことです。
また、実際に板橋区の教育委員会に紹介された2校の校長先生と話をしている段階だったといいます。
しかし、8月5日のプレスリリースの内容について表現やリリース日などを詳細に詰め切れておらず、「板橋区が不登校についてスダチの方針を採用し、不登校児童を再登校させようとしている」というような誤解が広がってしまったと、スダチ側も認識しているようです。
誤解を与えてしまった方々への謝罪と共に、連携を前向きに検討していた板橋区に対し感謝の言葉を記した内容でした。
2. スダチの不登校支援が炎上した問題点とは
板橋区との連携を巡り、スダチの不登校支援が炎上に発展した問題点を解説します。
2-1. 掲載内容を両者で詰めきれなかったこと
8月21日スダチが公開したプレスリリースのとおり、スダチと板橋区の間で掲載内容を詰めきれないまま公表してしまったことが問題点となりました。
特に、プレスリリースの中で用いていた以下の表現が、多くの人に誤解を与えたとされています。
不登校に悩むご家族やお子様にとって「再登校を目指す」という選択肢を当たり前にすることを目標に事業を拡大しており、板橋区とこの問題に共同で取り組むことで、区内の不登校児童への支援を強化することを目指します。
これを受けて、不登校のお子さんを持つ親御さんは、次の不安を抱きました。
- そもそも再登校を選択していない家庭は区から支援してもらえなくなるのか
- 区から無理に再登校を勧められるのではないか
確かに表現を詰めきれていなかったことで、多くのご家庭に不安を与えてしまったのは大きな問題です。
ただ、スダチのいう「再登校を目指すという選択肢を当たり前にする」という表現は、「再登校を目指さない子どもはダメ」と批判したかったわけではありません。
現状、不登校のお子さんとご家庭への支援は、「見守って子どもが無理なく過ごせるところ(フリースクールや通信制高校)で過ごす」という選択肢が主流です。
学校への再登校については、「本当は再登校して欲しいが状況から難しい」と感じ、選択肢として考えていないご家庭が多いです。
ただ現状主流の支援では、見守り続けて不登校が長期化していたり、大人になっても限られた居場所でしか過ごせず、生きづらさを感じていたりする方もいらっしゃいます。
そこで、「再登校を目指して一般的な学校社会での生活に復帰する道も一つの選択肢として浸透させたい」という意味合いの表現だったと考えられます。
「再登校する選択肢」「このまま無理なく過ごせる場所で過ごす選択肢」どちらの選択肢も当たり前となり、お子さんとご家庭にとって最も納得できる選択をしてもらうことが、スダチの目的だったと考えられます。
2-2. スダチの不登校支援に対する誤解
スダチを批判しているSNSを見ると、次のような内容がよく見受けられます。
- 行きたくないと訴える子どもを無理に通わせるのは危険
- いじめや友人との関係を機に不登校となったとき根本原因は学校にあるのに、親子関係を改善する支援は根本原因にアプローチできていない
- 起立性調節障害など疾患を抱える子どもを無理に起こして学校へ通わせるのは命に関わるため危ない
ただこれは、実際のスダチの支援とは異なり、誤解している状況です。
2-2-1. スダチは子どもを無理矢理再登校させているのか
スダチの支援は「学校へ行きたくない」と訴える子どもに対し、「学校へ行きなさい」と無理に指導する支援ではありません。
親子の関わりをとおし、お子さんの自己肯定感を育てていって、お子さん自らの「学校へいってみようかな」という気持ちを引き出す支援となります。
実際に、我が家も支援を受けましたが、スダチから「親御さんから学校へ行きなさいという声かけはしないでください。」といったアドバイスをもらっています。
2-2-2. スダチの支援は根本原因にアプローチできていないのか
「不登校の原因は学校にあるのに、親子関係にアプローチするのがおかしい」と感じる方も多いです。
不登校を解決したから言えることは、学校で抱えた問題は根本原因ではなく、実はただのきっかけに過ぎません。
たしかにお子さんは「いじめ」や「友人関係」「勉強に追いつけないことへの不安」など、学校で経験したさまざまな問題が原因で行けなくなってしまいます。
ただ、同じように「いじめ」を受けていたり「全く勉強に追いつけない」という状況でも、それを深刻にとらえず、不登校にならないお子さんもいます。
「一部こういうことを言うやつはいるが、そんなやつのことは気にしなくていい。」
「勉強は苦手だが、自分には得意なこともある」
と、自分を認める気持ちと前向きな気持ちで学校生活を送っています。
この、同じ状況でも、それをどう捉えるかの違いには、自己肯定感が大きく関係しています。お子さんの自己肯定感が低いとき、学校で経験したさまざまなきっかけを乗り越えられず、「学校へ行きたくない」という気持ちが生まれます。
そして、お子さんの自己肯定感を育てられるのは、毎日お子さんと接する親御さんです。ただ、このとき、正しい親子関係が構築されていることは必須条件となります。
大人でも同じですが、人は「信頼できて尊敬できる人から、適切に褒められる」ことで、自己肯定感が育っていくためです。
これを踏まえると、スダチでは、解決の際に土台となる親子関係と、根本的な課題である自己肯定感にアプローチしている支援だと判断できます。
2-2-3. 疾患を抱える子どもを無理に再登校させているのか
不登校のお子さんは、病院を受診すると起立性調節障害などの診断を受けるケースがよくあります。
ただ、不登校が続くうちに昼夜逆転してしまい起立性調節障害のような症状が見られたことで診断されている場合があることも知っておかなくてはなりません。
この場合、自己肯定感を育てたり、生活習慣を整えたりすることで、問題なく起きられる場合もあります。
スダチは、無料相談でお子さんの状況を詳しくヒアリングしたうえで、「投薬などの治療は必要ない」と判断できる場合のみ、支援を提供しています。
医療機関でしっかり治療を受けるべきお子さんの場合や、自殺衝動の見られるお子さんは、医療機関を勧めたり、適切な支援につないでいるようです。
2-3. スダチ代表の一部の言葉が切り取られ批判される状況
よく見受けられるのは、スダチの代表が受けたインタビューのなかで、一部分だけが切り取られて批判されているケースです。
具体例は以下のとおりです。
【引用された部分】
「不登校も20~30年前とは大きく事情が異なり、今は原因の9割以上が親の過保護・過干渉。核家族化によるワンオペ育児の弊害で、育児そのものがブラックボックスになっていて、正しい子育ての仕方が分からない親御さんが増えているんです。」
引用元:ENCOUNT「「不登校ビジネス」の批判に支援事業者が反論 板橋区の連携撤回に戸惑いも「はしごを外された」
【引用部分への批判】
まるで不登校の原因のすべてを家庭に転嫁し、課題や対策を丸投げしようとしているかのようにも感じられ、少なくとも私の目には「寄り添う」のではなく「突き放す」動きであると映りました。
引用元:いたばし不登校・ホームエデュケーション保護者会「板橋区とスダチの不登校支援をめぐる騒動に寄せて」
たしかに、切り取られた部分だけを見ると、お子さんの不登校は「親のせいだ」とスダチが主張しているように感じます。
ただ、インタビュー記事全体を読み進めたり、スダチのYouTubeを見たり、スダチのサイトなどを見たりすると、どのメディアでもスダチの代表は、「不登校は決して親御さんのせいではない」と語り、現状の日本の社会構造に原因があると主張しています。
現状の日本には、正しい子育て方法について学ぶ機会がありません。核家族化も進み、経済状況からも共働きでないとやっていけない家庭がほとんどです。
どうしても子どもと接する時間が限られるなかで、模索しながら、そして人の手を借りられない状況で子育てしなくてはならない日本の構造を問題視しています。
スダチの代表は、今の日本の構造を改善し、少しでも悩む親御さんとお子さんを助けたいと考えていることがわかります。
それにも関わらず、発言の一部だけが切り取られ、誤解を受ける内容で拡散され、批判を受けている今の状況は、健全な状況ではありません。あまりにも酷すぎると感じます。
代表の小川さんがどんな人なの?という評判は、次の記事でまとめました。
スダチの代表「小川涼太郎」さんの評判や口コミは?炎上し批判されているが信頼できる?不登校支援内容を徹底解説
2-4. フリースクールや競合他社による批判
フリースクールや競合他社がスダチの支援を批判しているのも、炎上につながった理由のひとつです。
フリースクールや競合他社もスダチと同様に不登校の専門家です。目にしたユーザーは、「専門家も批判するほどスダチの支援は危険なんだ」という認識になり、炎上が加速します。
実際に以下のようにフリースクールや競合他社がYouTubeやブログなどで取り上げて批判しています。
オルタナティブスクールの運営者
不登校のご家庭に向けてカウンセリングを提供する事業者
不登校の親御さんを支援する事業、講座の運営者
画像引用元:不登校という名のギフト
スダチの支援内容に賛同できず、不登校のお子さんのためを思い批判している人も、もちろんいらっしゃいます。
ただ、実際には話題性のある内容に乗っかって批判をして、多くの人に自分の事業を知ってもらうことが目的のようにも見えてしまいます。
ほとんどの事業者がスダチの支援とは異なる「見守り」が中心のため、スダチの支援を批判しやすく、炎上している今なら事業内容に賛同を得られやすい状況です。
これを踏まえると、自分たちのビジネスのために批判している側面もあるように伺えます。
3. 日本の現状の不登校
不登校の児童生徒数は、過去10年間で増加し続けています。
2024年10月に文部科学省が公表した最新データによると、不登校のお子さんの人数は以下のとおりです。
小学生 |
中学生 |
高校生 |
|
不登校の生徒数 |
130,370 人 |
216,112人 |
68,770人 |
生徒の全体数 |
6,100,280人 |
3,220,963人 |
2,925,515人 |
また、小学生、中学生の不登校のお子さんの半数以上は、90日間以上の欠席が続いていることもわかりました。
画像引用元:文部科学省「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」
これを踏まえると不登校の問題は深刻化しています。見守る支援が浸透している現状では、不登校が長期化しなかなか解決できていない状況であることもわかります。
「できれば再登校してほしい」という気持ちが親御さんのなかにあるときには、スダチのような再登校を目指した支援先へ相談することが大切です。
4. 本当に効果のある不登校支援とは
ここでは、お子さんと親御さんにとって、本当に効果のある不登校支援を解説します。
4-1. ご家庭で目指す方針と合致した支援が大切
ご家庭にとって「利用してよかった」と効果を感じる支援は、ご家庭で定める方針と合致している支援です。
「つらい思いをした学校へもう戻るつもりはない」としているのであれば、スダチは選択肢に含めず、お子さんに居場所を提供する支援を選択するのが適しています。
「できれば再登校したい」と思う場合には、スダチのように学校復帰を目指す支援先が良いかもしれません。
また、明らかに投薬が必要な疾患で学校へ行けないときには医療機関などの適切な支援先を選定することが大切です。
ご家庭の方針に合わせて納得できる支援先を選んでみてください。
スダチの支援が失敗するケースは次の記事で紹介しているため、よろしければ参考にしてください。
スダチの不登校支援を利用して失敗した事例はある?不登校を解決するために大切なこと
4-2. 再登校を目指したいときは親子関係と自己肯定感へのアプローチが欠かせない
お子さんに再登校を目指して欲しい場合は、学校で抱えたさまざまなきっかけや、これから学校復帰して日々体験するさまざまなきっかけを、自ら乗り越えていく力が必要です。
この力は自己肯定感であり、自己肯定感を育ててあげられるのは、お子さんと接する時間の多い親である私たちです。
ただここで、お子さんの言いなりになっている状況だったり、お子さんが親の顔色を伺っているような状況だったりで、適切な関係を築けていないと、いくら言葉をかけてもお子さんには響きません。
大人でも、尊敬される上司に褒められると、自信につながるものですが、下に見ている上司に褒められても、何も響かないかもしれません。お子さんもそれと同様です。
そのため、まずは適切な親子関係を築くことが求められます。
適切な親子関係を築くためのアプローチ方法は、現状の家庭環境によりそれぞれ異なります。スダチの無料相談であれば、現状の家庭の様子や子どもの様子をヒアリングしてもらったうえで、これからどのようにお子さんへアプローチしていくべきか、親としてどんな立ち振る舞いをしていくべきかを知ることができます。
やるべきことが整理され、明確になるため、一度活用をご検討ください。
\スダチの公式ホームページを確認してみる/
※上記ボタンから登録できない方はこちら
5. スダチの不登校支援が怪しいと感じた人からのよくある質問
5-1. 不登校支援のスダチのメソッドは?
親から子どもへのアプローチを通し、お子さんの自己肯定感を育てることで、お子さんの主体的な再登校を目指すメソッドです。
そのために、親がスダチへ毎日子どもの様子を伝え、スダチからのフィードバックに基づき毎日行動していきます。
詳しいメソッドは、次の記事で解説しています。
スダチの口コミは本当なの?不登校支援を実際に利用した実体験と評判!我が家の再登校までの道のりを公開!
6. まとめ
スダチの支援が炎上した経緯や問題点について、スダチを利用したからこそわかる内容を踏まえながら解説しました。
スダチの支援は、他の見守りがメインの支援とは異なり、再登校を目指す支援だからこそ、「再登校させるのはよくないのでは?」と感じる方から批判を受けることがあります。
ただ、記事内で解説したとおり、スダチの支援内容や考えを誤解した状態で批判していたり、自分の事業のために競合他社が批判していたりするケースが多いです。
我が家は、スダチのサポートをとおし、息子が再登校を果たしています。それだけでなく、不登校になる前の息子よりも、前向きで学校生活を主体的に楽しむ姿が見られるようになりました。
いつも暗い表情だった息子と、不安でいっぱいだった私を救ってくれたスダチの支援の誤解を解いて、少しでも多くの不登校に悩むご家庭を救えたらと感じています。
もしも今、不登校に悩み、何をどうしたらいいかわからないときには、一度スダチへ相談してみませんか?
初回は、無料相談ですし、それだけでも、解決に向けてどんな行動をしていけばいいのか具体的なアドバイスをもらえます。
気持ちが明るくなり、親御さん自身が前向きな気持ちで、お子さんの不登校と向き合えるようになります。是非一度検討してみてください。
\スダチの公式ホームページを確認してみる/
※上記ボタンから登録できない方はこちら