通信制高校とサポート校の違いとは?メリット・デメリット・費用について解説!

高校の不登校

「サポート校ってどういうところ?通信制高校との違いは?」

「通信制高校に通う場合、利用したほうがいいの?」

通信制高校は、中学の頃に不登校で学力や通知表に不安があっても入学できる高校です。

面接や作文などの簡単な試験で入学でき、オンラインコースならスクーリング回数も少なく、お子さんにとって負担なく通える高校といえます。

しかし、単位制の高校なので、規定の単位数を取れないと卒業できません。勉強の習慣がないと、卒業までに3年以上かかってしまうこともあります。

そこで利用されるのが「サポート校」です。

お子さんが通信制高校で単位を取得できるようにサポートしてくれる場所で、お子さんのメンタルサポートや進路指導まで手厚く行います。

この記事では、サポート校について詳しく解説します。小学生の息子の不登校を根本解決してきた私の経験を通し、不登校解決につなげる方法も踏まえながら、以下のトピックをお話しさせていただきます。

  • サポート校とは
  • 通信制高校にサポート校が必要な理由
  • 通信制高校とサポート校の違い
  • サポート校のメリット
  • サポート校を利用するデメリット

サポート校を選ぶ参考になれば幸いです。

ちなみに、私は平均3週間で不登校を解決する『スダチ』を利用して息子の不登校を解決しました。

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1. サポート校とは

サポート校とは、通信制高校の卒業をサポートする民間の教育機関です。朝9時から15時と決まった時間に開校していて、お子さんの学習のサポートを行います。

通信制高校は単位制の学校なので、必要な単位を取得できなければ卒業できません。

しかし、自分で学習を進めなければいけないところが多く、不登校で通信制高校に進学したお子さんや、学力に不安があるお子さんは挫折しやすい環境です。

そこで利用されるのがサポート校です。

サポート校では、一人では進めるのが難しいレポート提出や、単位認定試験に合格するための学習を支援します。また、心理カウンセラーが在中しているサポート校が多く、精神的に不安定なお子さんのメンタルケアも行います。

お子さんは、通信制高校とサポート校を併用しているケースが多いです。

2. 通信制高校にサポート校が必要な理由

通信制高校は入学のハードルが低く、卒業すれば高校卒業の資格を得られます。しかし、登校日数が少ない分、自学自習が求められるため、卒業のハードルは少し高いです。

3年で卒業できる子もいれば、卒業までに5年以上かかってしまうお子さんも少なくありません。

ここでは、通信制高校に通う際にサポート校が必要な理由を解説します。

2-1. 通信制高校とは

通信制高校は、規定の単位を取得することで卒業資格を得られる高校で、学年やクラスがないのが特徴です。

留年という概念はありませんが、必ずしも3年で卒業できるわけでもありません。

全日制・定時制の学校と大きく違うのは、学校にほとんど通わないということです。

自宅でのオンライン授業、動画視聴をしながらのレポート作成が学習の中心となります。そのため、自分で学習できる環境でないと思うように勉強が進まなかったりして、単位を落としてしまうこともあります。

2-2. 通信制高校の問題点1:卒業率の低さ

通信制高校の問題点としてあげられるのが、卒業率の低さです。

文部科学省のデータによると、通信制高校の退学者・中途入学の退学者・卒業率は以下となります。

私立の通信制高校公立の通信制高校
退学者6,288人2,696人
中途入学の退学者3.5%5.0%
卒業率96.5%95.0%

引用:文部科学省「高等学校通信教育の現状について

卒業率は私立の通信制高校で96.5%、公立の通信制高校で95.0%でした。

しかし、このデータでは、3年間で卒業しているかまでわかりません。3年間で卒業している人はもっと少ないと考えられます。

通信制高校を卒業するためには、

  • 74単位以上の単位の取得
  • 36ヶ月以上の在籍
  • 30単位時間以上の特別活動

という3つの条件を満たさなければいけません。73単位はレポート提出をした後に、単位認定試験の合格が必須条件です。

小学校や中学校で不登校だったお子さんは、学習の遅れが生じていることが多く、レポート作成から苦戦することが多いです。

2-3. 通信制高校の問題点2:進路決定率の低さ

通信制高校に通っているお子さんの進路は、文部科学省のデータによると以下のとおりです。

  • 大学等進学…18.0%
  • 専修学校(専門課程)…21.7%
  • 就職者…19.6%

引用:文部科学省「高等学校通信教育の現状について

注目すべきは、グラフの「左記以外の者」という項目です。

公立の通信制高校に通っているお子さんの、51.3%が大学・専門・就職以外の進路となっています。私立の通信制高校の場合は35.2%と下がりますが、進路が決定せず卒業するお子さんが多いとわかります。

通信制高校は、卒業の難しさや、卒業後の進路が問題点です。サポート校は、お子さんの学習支援と、進路相談なども提供するため、通信制高校でお子さんが抱える問題を、カバーしています。

3. 通信制高校とサポート校の違い

通信制高校と通信制サポート校の違いについて、詳しく解説します。

3-1. 高校卒業資格を取得できるか

大きな違いは、高校卒業資格を取得できるかどうかです。

通信制高校や全日制・定時制の高校は、文部科学省から認定されている公的な学校です。そのため、通うことで高校卒業の資格を取得できます。

しかし、通信制サポート校は、民間の教育機関です。公的な学校という扱いではなく、学習塾やフリースクールのような場所となっています。そのため、3年間通ったとしても卒業資格を得ることはできないので、サポート校だけに通うということはありません。

通信制高校に通いながら、サポート校を利用するというのが一般的です。

3-2. 運営体制に規定がない

通信制サポート校は、民間の教育機関であるため、文部科学省が定めている学習指導要領に準拠する必要はありません。そのため、お子さんにどんなサポートをするかは施設によって異なります。

  • 大学受験を目指す、勉強に力を入れているサポート校
  • 勉強を見るのは最低限でお子さんの居場所となるようなサポート校
  • やりたいことや目的があるお子さんを支援するサポート校

法的な定めがないため運営体制も自由です。同様に、設置要件も定められていないので、教育に無知な人がサポート校の運営をするケースも少なくありません。

信頼できる施設なのか、お子さんを通わせる前に見極めが必要です。

3-3. 学費

サポート校は公的な学校ではないため、利用する際には費用が掛かります。

費用の相場は月3万円~5万円ですが、通信制高校と提携している施設の場合、割引制度を利用できる場合もあります。

ただし、通信制高校と通信制サポート校2つの利用料となるため、月の負担額は決して安くはありません。

4. サポート校のメリット

ここでは、サポート校に通うメリットを紹介します。

4-1. 不登校経験者へのサポートがある

通信制高校やサポート校は、何らかの理由で学校へ通えなくなり、不登校となったお子さんが多く利用しています。そのため、不登校のお子さんへのサポートが用意されています。

定期的に面談を実施してお子さんのメンタルをサポートしたり、親御さんが子育ての悩みを相談できたりする施設も多いです。

不登校という悩みを相談でき、気持ちを共感してもらえるのは良い点かもしれません。

4-2. 自由な校風でお子さんへの負担が少ない

サポート校は、9時から15時に開校しているところが多いですが、遅刻や早退に寛容です。毎日来なくても良く、お子さんの無理のない範囲で通って居場所となるような環境が用意されています。

もちろん、最低限のルールはあるものの、服装・髪型なども自由です。

4-3. お子さんに合わせた学習サポートがある

サポート校は基本的に少人数制のクラスで行っています。個別指導を行っているところもあるため、わからないところ、躓いているところを質問しやすいです。

不足している知識については、前の学年に戻って指導してくれるので、お子さんが本質的に物事を理解できるようになります。

4-4. お子さんの目標に合った計画を立ててくれる

通信制高校を卒業した後にどうするべきか、進路指導に力を入れていることもサポート校の強みのひとつです。

  • 大学に進学したい
  • 専門学校に就職したい
  • やりたいことがある
  • 就職したい

お子さんやご家庭によって、様々な考えがあるでしょう。

通信制高校の卒業はゴールではありません。卒業した後にどうするべきか、どうしたいかを一緒に考えながら、お子さんの目標にあった支援を行ってくれます。

4-5. メンタルサポートが充実

サポート校を利用しているお子さんは、不登校経験者が多い傾向にあります。他者との関わり方や今後の人生について不安に思っているお子さんが多いため、心理カウンセラーが在中しているところがあります。

お子さんと面談を通して寄り添い、前向きに通信制高校を卒業できるような支援を行っています。

4-6. 自宅訪問サポートを行っているところもある

サポート校に通学できないお子さんに対しては、オンライン授業を提供しているところや、自宅訪問サポートを行っているところがあります。

不登校や通学できないお子さんの事情に寄り添ってくれるところが多いので、サポート校を利用する際にどのような対応が可能かを確認しておきましょう。

5. サポート校を利用するデメリット

サポート校は、通信制高校を3年で卒業するために手厚いサポートをしてくれます。

しかし、その反面デメリットもありますので、事前に確認しておきましょう。

5-1. 費用がかさむ

サポート校を利用すると、費用がかさむのはデメリットのひとつでしょう。

通信制高校の学費にプラスして、サポート校に通う学費がかかってしまいます。また、サポート校は通信制高校を卒業するまで利用するのが一般的なので、決して安くない金額を支払うことになります。

また、サポート校は公的な学校ではないため、就学支援金制度を利用することもできないため、すべて自己負担です。

5-2. 自由度が高いため社会復帰が遠のく

サポート校は、開校時間内であれば「何時に来ても問題ない」としているところが多く、学習カリキュラムもお子さんの進度によって変動可能です。

また学習時間は1時間程度であり、残りの時間は好きなことをして過ごせるとしている施設もあります。

また同じ様に不登校を経験したお子さんが多いため、気持ちをわかりあえて友だちもできやすい環境です。

しかし、この生活は、一般的な学校生活や社会生活とは大きく異なります。一般的な学校、社会生活は、決められた時間に決められたことをして過ごさなくてはなりません。また、性格やタイプの異なるさまざまな人とうまく距離を保ちながら関わっていく必要があります。

サポート校の環境に慣れてしまうと、いざ学校や社会生活に戻る時に、お子さんが大きなギャップを感じてしまいます。今までの生活との違いから、ストレスを抱えることもあるでしょう。そして再びストレスが限界に達したとき、学校や仕事へ行けなくなってしまうケースも多いです。

結果として社会復帰が遠のいてしまうリスクがあることは覚えておきましょう。

5-3. 不登校の根本的な解決にはならない

学校に通えないお子さんに、負担が少ない状況で高校卒業資格を取得させるには通信制高校が一番です。サポート校と併用することで3年間で卒業しやすくなります。

しかし、通信制高校を卒業したからといって、不登校を根本解決できるわけではありません。むしろ、毎日自宅で過ごす環境や、サポート校の自由度の高い環境に慣れてしまうと、社会復帰は難しいです。

大学進学しても通えなくなる可能性がありますし、就職しても毎日出社できるかどうかわからない状態が続いてしまうでしょう。

今親御さんがサポート校を検討しているのは、親御さんの心の中に「いつか社会復帰してほしい」という気持ちがあるからではないでしょうか。

もし、お子さんの将来のことを考えるならば、不登校の根本解決は必須です。

息子が不登校だった時に、不登校専門家のスダチに相談をしました。

スダチは不登校の早期解決を目的としていて、利用者の9割が3週間で元の学校へ再登校しているという実績があります。

スダチでは子どもに直接の支援を行いません。子どもと常に接している私たち親が主体となって子どもと関わっていくのがメインです。スダチからアドバイスをもらって、その通りに子どもと会話をしていると、だんだんと子どもとの関係が修復されました。子どもとどう接していいかわからなかったのですが、子どもの方から話しかけてくるようになり、息子の表情もみるみる明るくなっていったのを覚えています。

最終的に、息子は自分から「学校に行く」と言って、学校に登校しました。私の方が心配していましたが、息子は現在も元気に学校に通っています。部屋に閉じこもっていた時の息子が大きく変わったのは、スダチに相談したからだと感じています。

無料相談では、スダチのメソッドを詳しく聞けるだけでなく、現状をヒアリングしてもらったうえで、解決に向けてやるべきことも提示してもらえます。

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6. サポート校についてよくある質問

6-1. 通信高校サポート校とは何ですか?

通信制高校は単位取得ができなければ卒業に3年以上かかってしまうことがあります。通信制サポート校は、通信制高校に通うお子さんの学習管理を行う場所です。お子さんが3年間で卒業できるように学習面、精神面でのサポートを手厚く行ってくれます。

また、お子さんが希望した進路に進めるようなサポートを提供しています。

6-2. サポート校は学費2倍ですか?

通信制高校とサポート校に通う場合、通信制高校の学費とサポート校の学費がかかります。

公立の通信制高校は年間3〜5万円程度、私立の通信制高校は年間35万円程度が学費の相場です。サポート校は月3〜5万円の学費がかかるため、費用はその合計になります。

6-3. 学習サポート校とは何ですか?

通信制高校に通うお子さんの学習サポートをメインで行っている場所です。

単位取得はもちろん、卒業後に大学受験を考えているお子さんは、通信制高校で学習する内容以上の物が求められるため追加の学習を行う必要があります。

サポート校は、お子さんが大学受験を目指すところ、お子さんの居場所になるところなど運営理念は様々です。入学する前に、ご家庭の方針とあっているか確認しましょう。

6-4. 通信制高校の不登校サポートとは?

不登校を経験したお子さんは、登校日数が自由に決められる通信制高校でも、通うのがつらくなる場合があります。また自学自習が求められるため、学習で挫折してしまうかもしれません。

通信制高校のなかには、そのような状況を回避するために、サポートを行ってくれる場合もあります。

ただ、手厚いサポートを期待する場合には、通信制サポート校を併用した方が良いかもしれません。

7. まとめ

不登校のお子さんが通信制高校に通う場合、「通いきれるのか」「卒業できるのか」という不安を抱えているご家庭は少なくありません。

サポート校は、お子さんが単位を落とさないように勉強面でサポートしてくれるだけでなく、メンタル面のサポートも行ってくれます。通信制高校のデメリットである進路選択などのサポートは、お子さんの将来に大きく影響するでしょう。

しかし、通信制高校とサポート校は自由度が高い環境であるため、その生活に慣れてしまうと学校・社会復帰が遠のいてしまいます。

これを踏まえると、通信制高校とサポート校に通うことは一時的な対処に過ぎず、不登校の問題の根本解決にはつながりません。

お子さんの将来を本当の意味で考えたとき、最も大切なことは、不登校の根本解決です。

なぜ通えなくなってしまったのか、自分自身と向き合う時間を作らなければ、お子さんの将来は変わりません。

むしろ、不登校を早期解決できれば、高校入試・大学入試・就職といったお子さんの将来の選択を広げられるということです。

もし、親御さんの心の中に「元の学校に戻って欲しい、社会復帰してほしい」という気持ちが少しでもあるならば、サポート校よりも先に不登校専門家の利用をおすすめします。

息子が不登校になったとき、どんな言葉をかければいいかわからずにただ見守ることしかできませんでした。そこで、不登校専門家のスダチを知り、相談したことで、息子の不登校はみるみる解決しました。

学校に行きたくない、何もしたくないといってふさぎこんでいた息子が、今では楽しそうに学校に通っています。そんな姿を見て、スダチを利用してよかったなと心から感じています。

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