通信制高校のスクーリングとは?通学日数や内容を徹底解説!
「通信制高校のスクーリングとはどんなことをするの?」
「通信制高校のスクーリングは何日通う必要があるの?」
通信制高校には、通学コースとオンラインコースがあり、オンラインコースであれば自宅学習で単位を取得できます。
ただ、スクーリングと呼ばれる通学日もあり、参加しなければ通信制高校を卒業できません。
この記事では、通信制高校のスクーリングについて詳しく解説します。
息子の不登校を根本解決してきた私の経験を通し、不登校解決につなげる方法も踏まえながら、以下のトピックをお話しさせていただきます。
- 通信制高校のスクーリングとは?
- 通信制高校のスクーリング基本情報
- 通信制高校の実際のスクーリングの日程
- 通信制高校のスクーリングのメリット
- 通信制高校のスクーリングを減らすコツ
- スクーリングの少ない通信制高校のデメリット
通信制高校を選ぶ参考になれば幸いです。
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1. 通信制高校のスクーリングとは?
通信制高校は、「自宅でのオンライン学習」と、「スクーリングと呼ばれる通学」を組み合わせた指導をしています。
「通信制」という名前ですが自宅学習だけで卒業はできません。ここでは、スクーリングがどのようなものなのかを具体的に解説します。
1-1. スクーリングは卒業単位の取得に必要
通信制高校を卒業するためには、以下の3つを満たす必要があります。
- 3年以上高校に在籍する
- 74単位を修得(必履修科目を含む)する
- 30単位時間以上の特別活動に出席する
「30単位時間以上の特別活動に出席する」という項目が、スクーリングです。
つまり、自宅学習と単位認定試験によって74単位取得できたとしても、スクーリングに参加していなければ卒業できません。
また、74単位の中には体育や家庭科といった実技教科も含まれます。実技教科でも、通学して授業を受けることが求められます。
不登校のお子さんの中には、学校に行くことが大きなハードルとなり、通信制高校を選んでいるかもしれません。しかし、スクーリングがない通信制高校はありません。
通信制高校であっても、通学しなければいけない日があるということは認識しておきましょう。
1-2. スクーリングでは何をするの?|学習サポート・先生と面談
スクーリングでは、以下の3つを中心に行います。
- 学習サポート
- 実技教科
- 先生との面談
国語・数学・英語などは、学習内容を理解しているか確認する小テストや、質問対応を行います。自宅ではわからなかったところを直接先生に質問できるので、単位取得の近道になるでしょう。
理科の実験、体育や家庭科といった実技を伴う教科に関しては、スクーリングで授業を受けることになります。
また、授業の合間に先生との面談時間が設けられています。通信制高校の場合、お子さんは一人で学習するのが基本です。単位取得状況や進路について悩んでいるお子さんも少なくないため、先生からアドバイスをもらえる環境が用意されています。
2. 通信制高校のスクーリング基本情報
ここでは、通信制高校のスクーリングについて詳しく解説します。
2-1. スクーリングの回数・頻度は学校によって異なる
スクーリングの回数や頻度は、学校と選ぶコースにより異なります。
一般的な通信制高校のスクーリング回数・頻度は以下の通りです。
通学コース | 週1~5回 |
オンラインコース | ・月1~2回 ・年4回 |
通学コースは、週1〜5日の間で、お子さんの好きな登校日数を選べます。
オンラインコースは、ほとんど自宅で自学自習することになり、少ないところでは、年4回程度のスクーリングとなります。自学自習が求められるため、学習の習慣を身につけることが必須です。
2-2. スクーリングの時間帯
スクーリングの時間帯は、大きく分けて3種類あります。
- 1日(9時集合・15時解散)
- 午前のみ(9時集合・12時解散)
- 午後のみ(13時集合・16時解散)
9時から15時の6時間のスクーリングが一般的です。全日制高校と同じような時間帯でお子さんの学習をサポートしてくれます。
学校によっては、スクーリングが午前・午後のみの場合もあります。スクーリングの時間が短く設定されていると、負担が軽減されるかもしれません。
2-3. スクーリング会場の種類
スクーリングを行う場所については、主に3つの場所があります。
学校によって指定される場所が変わるので注意しましょう。
通信制高校の校舎 | 通っている通信制高校が自宅から近い場合は、通信制高校の校舎に通学することになります。 |
スクーリング指定会場 | 通信制高校が自宅から遠い場合や、オンラインのみの通信制高校の場合、スクーリングの会場は市営のホールなどで行われます。 |
集中スクーリング会場 | 集中スクーリングの場合、合宿所などが別途用意されていることがあります。 それ以外にも連続で利用できる市営のホールを借りているケースもあります。 |
スクーリングの場所と会場は、ホームページやパンフレットに記載があるので、事前に調べておきましょう。
2-4. スクーリングに行く際の服装
スクーリングの服装は動きやすい私服で問題ありません。TシャツとGパンといったカジュアルな服装から、疑似制服のようなフォーマルな服装の生徒もいます。
髪型についても規定がありません。
ただ、体育や家庭科の授業では服装に指定があるため、従いましょう。
3. 通信制高校の実際のスクーリングの日程
ここではNHK学園高等学校のスクーリングの日程を紹介します。
引用:NHK学園高等学校「通年スクーリング」
通年スクーリングの日程は、上記のようになっています。
9:15までに登校し、15:00には終了するスクーリングを、月1~2回実施しています。
登校時間も短いので、お子さんに負担のない形で通えるでしょう。
しかし、月1~2回のスクーリングも難しいお子さんは少なくありません。そこで、NHK学園高等学校では、通年スクーリングが難しいお子さんに対して「集中スクーリング」を実施しています。
引用:NHK学園高等学校「集中スクーリング」
集中スクーリングは、年に1回・4日間連続して行うスクーリングで、それ以外の通学は不要です。開始時間が9:30、終了時刻が17:00となっており、通年スクーリングより拘束時間は長くなりますが、日数は大幅に減らせます。
4. 通信制高校のスクーリングのメリット
4-1. わからないところを質問できる
通信制高校は自宅学習が基本です。自主学習で進めるような教材が揃っていますが、わからないところは自分で解決しなければなりません。スクーリングに参加すると、実際に先生に直接質問ができるので、わからない部分を解決しやすいです。
4-2. 仲間と一緒に勉強できる
通信制高校には、学年、クラス制度がありません。そこで、スクーリングに参加すれば、同年代の学生たちと顔を合わせられ、全日制の学校に通っているような体験ができます。
実験や体育などを一緒に行うことで、コミュニケーションの取り方や他者との関わり方を学べます。また、ひとりでは大変な勉強も、友人と一緒だからこそ乗り越えられることもあるでしょう。学習へのモチベーションアップにもつながります。
4-3. モチベーションを維持しやすい
通信制高校は自宅学習が中心なので、お子さんのモチベーション維持が重要になります。自宅で勉強できてしまうことで、生活リズムが乱れ、メリハリのない生活を送ってしまうお子さんは少なくありません。
スクーリングに参加することで、朝起きて学校に行くというルーティンを作れます。
また、先生との面談では将来の進路についてや、今後どのような学習を進めていくかを相談します。目的が明確になることで、お子さんのモチベーションが高まるでしょう。
4-4. 学校外での活動を行える
通信制高校によっては、スクーリングでボランティアや農家の手伝いなどを行うところがあります。全日制の学校では体験できないような活動が、お子さんの心の成長につながるかもしれません。
通信制高校を選ぶ際は、スクーリングでどんなことをするかも確認しておきましょう。
5. 通信制高校のスクーリングを減らすコツ
不登校のお子さんのことを心配し、スクーリングはできるだけ少ないところを選びたいと考えている親御さんも多いでしょう。
ここでは、スクーリングを減らすコツを紹介します。
5-1. スクーリングが少ない通信制高校を選ぶ
通信制高校においてスクーリングは卒業に欠かせないものです。
スクーリングを減らすためには、もともとスクーリングが少ない通信制高校を選ぶのがおすすめです。
通信制高校のオンラインコースでは「月1~2回」のスクーリングが一般的です。
スクーリングが少ない通信制高校では、年2~4回と定めているところがありますので、事前に調べてから申し込みをしましょう。
5-2. オンラインでスクーリングを一部免除する
最近では、オンラインミーティングをスクーリングとしてカウントし、通学を一部免除してくれるところが増えています。もちろんスクーリング自体がなくなるわけではありませんが、スクーリング回数は減らせるでしょう。
その場合、オンラインミーティングに参加できるパソコンや、ウェブカメラなどを用意する必要があります。
5-3. 集中スクーリングのある通信制高校を選ぶ
スクーリング回数を減らすなら、集中スクーリングの通信制高校を選びましょう。
集中スクーリングとは、1年間で行わなければいけないスクーリングを数日で実施するというものです。
年1回参加すれば、それ以外はスクーリングに参加する必要がないので、お子さんへの負担は大幅に減るでしょう。
ただし、集中スクーリングに参加できなかった場合は単位を取得できなくなってしまうので注意が必要です。
6. スクーリングの少ない通信制高校のデメリット
スクーリングが少ない通信制高校であれば、通学が難しい不登校のお子さんでも負担なく通えるかもしれません。
しかし、不登校だから通学が少ないところを選ぶのは、根本的な問題から目を反らしている状態です。
ここでは、スクーリングが少ない通信制高校のデメリットをまとめました。
6-1. 3年で卒業できないことがある
通信制高校は、入学のハードルは低いものの卒業のハードルが高い場所です。
ハードルが高い理由は、以下の通りです。
- 単位取得のための学習は自分で行わなければいけない
- 計画的な学習スケジュールを自分で立てなければならない
- スクーリングが少ないため生活リズムが乱れやすい
スクーリングが少ないということは、通学自体が少ないため生活リズムが乱れやすいです。また、勉強でわからないところがあっても自分で解決しなければいけなくなります。
お子さんにとって卒業のハードルは高いといえるでしょう。
6-2. 社会復帰が遠のいてしまう
スクーリングが少ない通信制高校に通うと、お子さんは毎日自宅で過ごすことになります。
何か積極的に予定を入れない限り外出する機会を作れません。そうなると、そのまま外へ出られなくなってしまうことも考えられます。
他にも通信制高校を卒業後、毎日大学へ通ったり、仕事へ行ったりする生活とのギャップが大きくなってしまいます。卒業後の生活に必要以上にストレスを感じ、再び学校へ通えなくなってしまうこともあるでしょう。
結果として通信制高校を選択することで、社会復帰が遠のいてしまうこともあります。
6-3. スクーリングを減らしても不登校の根本解決にはならない
通信制高校は、学校に通えないお子さんでも進学しやすいです。スクーリング回数を減らせれば、お子さんにとっても負担が少ないでしょう。
しかし、通信制高校のスクーリングを減らしたからといって、お子さんの不登校を根本解決できるわけではありません。
通信制高校へ通い、スクーリングの日数を減らすことは一時的な対処に過ぎないため、他の方法で不登校の根本解決に向けたアプローチを実施する必要があります。
今、親御さんが通信制高校を検討しているのは、親御さんの心の中に「いつか社会復帰してほしい」という気持ちがあるからではないでしょうか。
本当の意味でお子さんの将来のことを考えるならば、不登校の根本解決は必須です。
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7. 通信制高校のスクーリングについてよくある質問
7-1. 通信制高校のスクーリングで何をするのでしょうか?
スクーリングでは、学校に登校し授業を受けます。理科の実験、体育、家庭科の実習などは自宅ではできないものなので、そういった特別授業を実施してくれます。
また、学習時間も多く設けてくれているので、自宅学習でわからないところの質問も可能です。先生と面談を行い、現状の単位取得についての相談や、悩みなどを相談できるようになっています。
7-2. 通信制高校でスクーリングに行かないとどうなる?
通信制高校では、スクーリングも単位のひとつです。スクーリングに行かなければ単位を貰えないので、卒業できないことがあります。
ただ、通信制高校によっては、事前に相談しておけば融通をきかせてくれる場合があります。振替してもらえないか確認しましょう。
7-3. 通信制高校ではスクーリングは免除されますか?
急な体調不良・精神的な問題でスクーリングができない場合は、一部免除になることもありますが、振替が基本です。欠席してしまった場合の対処については各通信制高校に問い合わせましょう。
7-4. 通信高校のスクーリングは何回?
通信制高校の通学コースなら週3~5回、オンラインコースなら月1~2回、年4回などが一般的なスクーリング回数です。
学校によって異なるので、事前に調べておきましょう。
8. まとめ
スクーリングとは、通信制高校の登校日のことであり、卒業までに最低でも年2〜4回通学します。スクーリングが少ない通信制高校を選ぶことで、お子さんへの負担を減らせるかもしれません。
しかし、スクーリングが少ない通信制高校を選んでも、卒業後も同じように過ごせるとは限りません。大学進学や就職が決まれば基本的には、週5日通学通勤することになります。
これを踏まえると、スクーリングが少ない通信制高校に通うことは一時的な対処に過ぎず、お子さんの抱える問題の根本解決にはつながりません。
お子さんの将来を本当の意味で考えたとき、最も大切なことは、不登校の根本解決です。
なぜ通えなくなってしまったのか、自分自身と向き合う時間を作らなければ、お子さんの将来は変わりません。
不登校のお子さんのことで悩まれている親御さんは、我が家も利用したスダチに相談してみませんか?
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困っていること、悩んでいることを相談するだけでも心が軽くなります。無料相談とは思えないほどたくさんのアドバイスを貰えて、大変参考になりました。
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