不登校の子どもへおすすめできるタブレット学習7選を紹介!選び方・メリットを徹底解説します

不登校の子どもへおすすめできるタブレット学習7選を紹介!選び方・メリットを徹底解説します 通信教育

「不登校の子どもにおすすめの学習教材には何がある?」

「不登校の子どもにタブレット学習は向いている?」

 

タブレット学習は、近年ICT技術の発展で多くの小中学校でも活用されるようになりました。

学校の授業と同じ内容をタブレットからも進めることができるため、タブレットの学習教材を用いることで、出席扱いとする制度も広まっています。

そこで、不登校のお子さんの出席日数への配慮や、自宅学習の取り組み方に悩み、タブレット学習を検討なさる親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、小学校の息子の不登校を解決した私の経験をもとに、タブレット学習のメリットデメリットや、おすすめの学習教材などを紹介いたします。

  • 不登校生におすすめできるタブレット学習7選
  • タブレット学習のメリットとデメリット
  • タブレット学習以外の学習方法
  • タブレット学習を出席扱いにしてもらうための条件
  • 不登校の子どもを持つご家庭からのタブレット学習に関する実体験談

タブレット学習を検討しているときの参考になりましたら幸いです。

 

私の息子は、学習を補うためにタブレット学習を取り入れつつ、不登校の根本解決に向けた支援先には『スダチ』を利用していました。

スダチの支援では、毎日子どもの様子を伝えると、その時々の様子に合わせた具体的な接し方と声かけをフィードバックしてもらえました。

私からの日々の接し方、声かけが変化することで、息子も考え方や発言がどんどん前向きになり、最終的には自ら学校へ行くと言い出してくれました。

2024年1月時点で800名以上のお子さんを平均3週間で再登校に導いてきた実績もあり、おすすめできる支援先です。

 

\スダチの公式ホームページを確認してみる/

1.不登校生におすすめできるタブレット学習7選【小学生・中学生・高校生が学べる】

不登校のお子さんにおすすめできるタブレット学習を7つ紹介します。

タブレット学習利用がおすすめのお子さん対象年齢費用対応教科対応端末
【番外編】スダチ今の学校への再登校を目指している子ども小学生
中学生
高校生
親御さんに向けたオンライン無料相談を実施中
すららゲーム感覚で勉強したい子ども小学生
中学生
高校生
入会金:7,700〜11,000円

授業料:
3教科コース=8,228円〜
    
4教科コース=8,228円〜
    
5教科コース=10,428円〜
     ※4教科コースは小学生のみ
英語・数学・国語・理科・社会

※理科・社会は小3〜中3が対象
 
英語は中1〜高3が対象
Windows PC
Chromebook
Mac PC
タブレット
iPad
Android
進研ゼミAIのサポートつきで学習を進められる子ども小学生
中学生
高校生
入会金:0円
受講費(12か月一括払いの場合)

●小学講座:3,250円〜
タブレット代金:8,300円 ※無料期間あり
●中学講座(タブレット+紙教材のコース):6,990円〜
●高校講座:4,980円〜(1教科コース)
 
※それぞれ各学年により異なる
●小学講座(チャレンジタッチ)
…国語・算数・理科・社会・英語
(プログラミング・英検漢検対策も)

●中学講座(チェレンジパッド)
…英語・数学・国語・理科・社会
(英検対策も)

●高校講座
…英語・数学・国語・理科・地歴公民・情報・実技
●小学講座・中学講座:専用タブレット
●高校講座:スマホ
スタディサプリ自立型学習が得意な子ども小学生
中学生
高校生
受講費(12か月一括払いの場合):月あたり1,815円●小学生:国語・算数・理科・社会
(※小2以下は国語・算数のみ)

●中学生:英語・数学・国語・理科・社会・実技

●高校生:英語・数学・国語・理科・社会・小論文
●小学講座:タブレットのみ
●中学講座・高校講座:パソコン・スマートフォン・タブレット
東進オンライン学校実力講師陣の授業を自宅で受けたい子ども小学生
中学生
受講料(※12か月一括払いの場合)

ひと月あたり
〜小2:2,178円
小3〜6:3,278円
中1〜3:3,278円
●小学部:国語・算数・理科・社会

●中学部:英語・数学・国語・理科・社会
Windows PC
Chromebook
タブレット
iPad
Android
スマイルゼミ専用タブレットで学年関係なく勉強を進めたい子ども小学生
中学生
高校生
受講料(※12か月一括払いの場合)

ひと月あたり
小学生:3,278円
中学生:7,480円
高校生:17,380円
●小学生:国語・算数・英語・理科・社会・漢検対策・プログラミング

●中学生:英語・数学・国語・理科・社会・音楽・美術・技術家庭・保健体育

●高校生:英語・数学・国語・理科・地歴・公民・情報
(7教科32科目)
専用タブレット
サブスタ計画的に勉強を進めたい子ども小学生
中学生
●小学生:4,900円
●中学生:7,900円
●小学生:算数・国語・理科・社会

●中学生:英語・数学・国語・理科・地歴・公民
タブレット
スマートフォン
パソコン

1-1.【番外編】スダチ

【スダチがおすすめの人】

  • 不登校の根本解決を目指したい方
  • 今の学校へ再登校してほしい方

1日も早くお子さんの不登校を解決したい方におすすめしたいサービスです。

1-1-1.スダチの基本情報

対象年齢 小学生
中学生
高校生
費用 親御さんに向けたオンライン無料相談を実施中
対応教科
対応端末

1-1-2.スダチの特徴

スダチはタブレット学習のサービスではありませんが、私が利用して息子の不登校を解決できたサービスのため、番外編としてご紹介させていただけたら幸いです。

スダチでは、親御さんへの支援を通じてお子さんの不登校を解決しています。そのため、お子さんには、支援を受けていることを知られずに、親から子どもへ直接アプローチできるのが魅力です。

スダチへ毎日子どもの様子を伝えると、その時々の状況に合わせた接し方と具体的な声かけ内容をフィードバックしてもらえました。

内容に基づいて毎日実践していくことで、子どもの言行が日々変化していきました。

実際にスダチからのフィードバックは、正しい親子関係を築くうえで欠かせない内容でした。また、正しいポイントで正しく褒める方法も教えてもらえました。

子どもに心から信頼される存在になったうえで子どもをたくさん褒めることができたので、息子の自己肯定感がどんどん育っていったのだと感じています。

そして子ども自ら「明日から学校へ行ってみようかな」と言い、再登校を果たせました。

学習の遅れを取り戻すうえで、タブレット学習などを検討することはもちろん大切なことです。ただ、学習の遅れを取り戻したとしても、不登校の根本原因を解決しないままだと再登校は難しいままです。

スダチのような、不登校を根本解決して再登校を目指した支援も合わせて利用することが大切です。

 

\気になる方はスダチの公式ホームページを確認してみてくださいね/

1-2.すらら

すらら

【すららがおすすめの人】

  • 勉強をゲーム感覚で楽しみながら学びたい方
  • 学年関係なくお子さんのペースで学んでほしい方

5教科をゲーム感覚で学べるから続けやすいと好評のシステムです。

1-2-1.すららの基本情報

対象年齢 小学生
中学生
高校生
費用 入会金:7,700〜11,000円
授業料:3教科コース=8,228円〜
    4教科コース=8,228円〜
    5教科コース=10,428円〜
    ※4教科コースは小学生のみ
対応教科 英語・数学・国語・理科・社会
※理科・社会は小3〜中3が対象
 英語は中1〜高3が対象
対応端末 Windows PC
Chromebook
Mac PC
タブレット
iPad
Android

1-2-2.すららの特徴

すららはゲーム感覚で勉強できる対話型のデジタル教材です。

アニメーションキャラクターがわかりやすく説明してくれて、楽しいイベントもたくさん用意されているため楽しく勉強を続けられます。事実、89.1%のお子さんが学習を継続できています。

次世代型教育システムとして2012年度e-ラーニング大賞文部科学大臣賞を受賞しているオンライン教材が気になる方は、まずは無料体験を申し込んでみてください。

1-3.進研ゼミ

進研ゼミ(タブレット)

【進研ゼミがおすすめの人】

  • 自立学習が得意なお子さん
  • AIを組み合わせたサポートに興味がある方

お子さんのペースでタブレット学習を進めたいなら、指導実績が豊富な進研ゼミがいいでしょう。

1-3-1.進研ゼミの基本情報

対象年齢 小学生
中学生
高校生
費用 入会金:0円

受講費(12か月一括払いの場合)
●小学講座:3,250円〜
タブレット代金:8,300円 ※無料期間あり
●中学講座(タブレット+紙教材のコース):6,990円〜
●高校講座:4,980円〜(1教科コース)
 ※それぞれ各学年により異なる
対応教科 ●小学講座(チャレンジタッチ)
 …国語・算数・理科・社会・英語
(プログラミング・英検漢検対策も)
●中学講座(チェレンジパッド)
 …英語・数学・国語・理科・社会
(英検対策も)
●高校講座
 …英語・数学・国語・理科・地歴公民・情報・実技
対応端末 ●小学講座・中学講座:専用タブレット
●高校講座:スマホ
(パソコン・タブレットでも一部可能)

1-3-2.進研ゼミの特徴

進研ゼミではAIを活用したタブレット学習サービスを提供しています。

お子さんに最適なカリキュラムをAIが作成し、今日学んでおきたいレッスンを自動的に提案する仕組みになっています。間違えたらAIがその場で原因を判定し、必要に応じて学年をさかのぼって苦手を解消するための解説を行います。

教科書対応の動画講義で問題の考え方から丁寧に説明するため、お子さん1人で学習を進められる教材です。

1-4.スタディサプリ

スタディサプリ

【スタディサプリがおすすめの人】

  • 自立型学習が得意なお子さん
  • 映像授業を何度も繰り返し見たい方

ハイレベルな授業をコスパよく受けたいなら、スタディサプリを使ってみましょう。

1-4-1.スタディサプリの基本情報

対象年齢 小学生
中学生
高校生
費用 受講費(12か月一括払いの場合):月あたり1,815円
対応教科 ●小学生:国語・算数・理科・社会
  (※小2以下は国語・算数のみ)
●中学生:英語・数学・国語・理科・社会・実技
●高校生:英語・数学・国語・理科・社会・小論文
対応端末 ●小学講座:タブレットのみ
●中学講座・高校講座:パソコン・スマートフォン・タブレット

1-4-2.スタディサプリの特徴

スタディサプリはアプリで手軽に勉強できるサービスです。毎月定額でプロ講師の映像授業が見放題です。

小学校の教科書に沿って、各単元のポイントを1コマ15分程度で解説しています。プロ講師の講義は、冗談混じりでおもしろいと利用者から好評です。

自分のペースで進められるお子さんなら、スタディサプリの利用が最適です。

1-5.東進オンライン学校

東進オンライン学校

【東進オンライン学校がおすすめの人】

  • 自宅で四谷大塚と東進の授業を受けたい方
  • 自分のペースで学習を進めたい方

学校の授業よりのめり込める面白い授業を受けてみたい方におすすめです。

1-5-1.東進オンライン学校の基本情報

対象年齢 小学生
中学生
費用 受講料(※12か月一括払いの場合)
ひと月あたり
 〜小2:2,178円
 小3〜6:3,278円
 中1〜3:3,278円
対応教科 ●小学部:国語・算数・理科・社会
●中学部:英語・数学・国語・理科・社会
対応端末 Windows PC
Chromebook
タブレット
iPad
Android

1-5-2.東進オンライン学校の特徴

東進オンライン学校は四谷大塚の実力講師陣の感動を呼ぶ授業をオンラインで受けられるサービスです。

お子さんのペースに合わせて予習・復習していただけるように、2学年分の授業をいつでも何回でも受けられます。たとえば小学3年生のお子さんの場合、2年生と4年生の授業も受けられるため、割り算が苦手なお子さんが九九までさかのぼって復習することも可能です。

月例テストで1ヶ月分の学習内容を総復習して苦手を取りこぼさない仕組みになっているため、安心してご自宅で学習を進められます。

1-6.スマイルゼミ

スマイルゼミ

【スマイルゼミがおすすめの人】

  • 学習専用タブレットで勉強するタイプの教材を探している方
  • 学年関係なくお子さんのペースで勉強してほしい方

スマイルゼミ専用端末を使用するため、親御さんが見ていないときに他のアプリで遊んでしまう事態を防げます。

1-6-1.スマイルゼミの基本情報

対象年齢 小学生
中学生
高校生
費用 受講料(※12か月一括払いの場合)
ひと月あたり
 小学生:3,278円
 中学生:7,480円
 高校生:17,380円
対応教科 ●小学生:国語・算数・英語・理科・社会・漢検対策・プログラミング

●中学生:英語・数学・国語・理科・社会・音楽・美術・技術家庭・保健体育

●高校生:英語・数学・国語・理科・地歴・公民・情報
(7教科32科目)
対応端末 専用タブレット

1-6-2.スマイルゼミの特徴

スマイルゼミはタブレット1台で5教科の学習からプログラミングまで学べる教材です。専用タブレットを使用するので、他のアプリを開いて遊んでしまう心配もありません。

学年関係なく学べるので、たとえば1年生で英語の学習をすることも可能です。全額返金保証キャンペーンを行っているため、気になる方はまずは試してみましょう。

1-7.サブスタ

サブスタ

【サブスタがおすすめの人】

  • 学校に行かなくても学習習慣を崩してほしくない方
  • タブレット学習で出席扱いにしてほしい方

学校に行かなくてもきちんと学習を進めたい方におすすめです。

1-7-1.サブスタの基本情報

対象年齢 小学生
中学生
費用 ●小学生:4,900円
●中学生:7,900円
対応教科 ●小学生:算数・国語・理科・社会
●中学生:英語・数学・国語・理科・地歴・公民
対応端末 タブレット
スマートフォン
パソコン

1-7-2.サブスタの特徴

サブスタは、お子さん一人一人に合わせた学習計画表を使って正しく学ぶ学習アプリです。有名講師の動画講義を、いつでもどこでも受けられます。勉強のプロがお子さんに合わせて学習計画表を作成し、カレンダーで管理するため、学校に行かなくても良い学習習慣を保ち続けられます。

また、出席扱い制度を利用できるため、進学の選択肢を増やすことにつながります。

2.不登校の子どもがタブレット学習を用いて学ぶメリット

不登校のお子さんがタブレット学習を用いるメリットは次の通りです。

  • 自身の学力にあわせた学習ができること
  • タブレット教材はゲーム感覚で楽しめること
  • 記録から達成感を得られること
  • 人と会う必要なく勉強できること
  • 学力維持が可能
  • 不登校でも出席扱いになることもある

2-1.自身の学力にあわせた学習ができること

タブレット学習は自身の学力にあわせた学習進度を保てます。

人が教えるわけではないため、わからないところから学習をスタートできたり、苦手な箇所をやり直したりすることができます。

中学生のお子さんであれば、小学生の範囲がわからないとなったら小学生に戻って学習が可能です。

2-2.タブレット教材はゲーム感覚で楽しめる

タブレット教材ではゲーム感覚で勉強を進められるため、ゲーム好きのお子さんと相性がいい場合もあります。

学校の授業のように誰かに教えられることを強制されるわけではないので、自身の力で攻略しているとも感じられます。

もちろん、勉強に変わりはありませんが、自身の力で行うのか、誰かに教えられるのかではモチベーションに違いがでるはずです。

2-3.記録から達成感を得られる

タブレット教材の多くは達成度を記録し、お子さんが簡単に見れるように可視化されています。

どの分野の正答率がどれだけになっているかは、お子さんからすると実績が溜まっていくように感じられるかもしれません。

たとえば、正負の数の正答率が100%で文字式の正答率が98%だとすると、残りの2%を正答したいと考えるでしょう。

このような流れが勉強のモチベーションにつながります。

2-4.人と会う必要なく勉強できる

学校での人間関係がきっかけで不登校となったとき「勉強は続けたいけれど、今はまだ人接するのが怖い」とお子さんが感じている場合もあるかもしれません。

タブレット学習は人とのコミュニケーションがほとんどいらない勉強ツールです。

あらかじめ録画された動画での講義が主流のため、タブレットを通して人とコミュニケーションを取ることもないでしょう。

現状の状態から誰とも話さずに取り組みたいというケースに向いています。

2-5.学力維持が可能

タブレット教材も、コツコツと取り組むことにより、学力維持に役立ちます。

タブレット教材は、自分が通っている学校名を登録して、学校の教科書に基づいて進められるケースがほとんどです。

タブレット教材で学校の授業進度と同様の学習を進めておけば、学校の勉強から大幅な遅れを取ることもないでしょう。

最低限学力がついていれば学校の授業面での遅れはなくなるので、お子さんが再登校を果たすときに一つのハードルを減らせます。

2-6.不登校でも出席扱いになることもある

タブレット教材はICT技術に分類されるため、不登校であっても学習の仕方によって出席扱いになる可能性があります。

ただし、出席日数として扱われるかどうかは校長先生の判断になるため、親御さんが交渉をする必要があります。

特に中学生のお子さんは、高校受験を考えていらっしゃるとき、公立の全日制高校の場合には出席日数が考慮されます。

出席日数を確保しておくことで、お子さんの進路の選択肢を増やせることはメリットです。

3.不登校の子どもがタブレット学習を始めるデメリット

不登校生に向けたタブレット学習のデメリットは次のとおりです。

  • デジタル依存につながる可能性
  • 勉強の理解度がわからない
  • 不登校を解決するアプローチができない

それぞれ解説します。

3-1.デジタル依存につながる可能性

不登校のお子さんがタブレット学習に取り組む場合は、そのままデジタル依存につながらないよう注意が必要です。

毎日タブレットに長時間触れることが習慣化してしまうためです。

「もうやるべき授業は終わったのだから、あとは自由に使っていいでしょう」という気持ちから、勉強後もそのままタブレットに触れてしまう場合もあります。

不登校のお子さんは、学校でのつらい経験から自己肯定感が下がっている傾向です。

そのため、簡単に達成感を得られるネットのゲームや、匿名で同じような境遇の人とつながることができるSNSなどに依存しやすい状況なのです。

デジタル機器に依存すると、ついつい夜遅くまでタブレットに触ってしまい、そのまま徐々に昼夜逆転していく場合もあります。

そのため、不登校のお子さんがタブレット教材を活用するときには、ご家庭で徹底したルール作りが欠かせません。

3-2.勉強の理解度がわからない

タブレット学習ではミニテストはあったとしても、中学校の定期テストは実施されません。

不登校だと定期テストに参加できないので、定期的な評価が受けられない点に注意してください。

仮にタブレット教材で理解度が満点であったとしても、テスト形式で時間制限があると途端に解答できなくなるお子さんがいます。

このように勉強の理解度がわからないまま受験を迎えてしまうと、大きな挫折につながりかねない点に注意しましょう。

3-3.不登校を解決するアプローチができない

タブレット学習は、お子さんの再登校にアプローチした教材ではありません。

不登校を解決するためというよりも学力の維持や向上を目的としたアプローチとなります。

たとえば中学生のお子さんがタブレット学習を続けて、私立の全日制高校などに進学できたとしても、不登校の根本原因を解決していないままだと進学先で再び不登校となるケースもあります。

また、タブレット学習だけでなく、塾や習い事など全てに共通する話ですが、親御さんの希望でタブレット学習や習い事を始める場合には、不登校の解決を遠ざけてしまうこともあります。

「不登校なのだから、せめて家で勉強だけは取り組んでほしい」という思いでタブレット学習を進める時、お子さんは学習に取り組んだだけで「親の望むことをやっているから、今の自分はやるべきことをやっている」という感覚になってしまいます。

これは本来お子さんが目指すべき再登校という目的を見失ってしまうことにつながります。

また「親がやれというからやる」状況は、他責思考にもつながりやすいです。不登校という今の状況も、「学校にいる周りの奴のせいだ、親のせいだ」という考えになっていきます。

再登校するためには、学校で発生した問題を自分の事として受け止めて「解決するために自分は何をどう行動すればいいか?」と考えて行く力が欠かせません。

また、親が無理矢理やらせている状況のとき、学習を進めずにどんどん溜まっていってしまうケースも多いです。

親が無駄なものにお金を支払っている状況となり、正しい親子関係を築くうえでの障壁となることもあります。

 

上記を踏まえると「不登校なのだからせめて…」という思いで始めることはおすすめできません。お子さん自らが前向きに「やりたい」という場合に検討してみましょう。

また、学校の授業の遅れは後からいくらでも取り戻せます。それよりも、不登校を解決するアプローチを始めてみて、まず再登校できる状態に最速でなるほうがいいはずです。

4.不登校の子どもの学習方法【タブレット学習以外の学習法8選】

不登校のお子さんには、タブレット学習以外にも次の学習方法があります。

1.フリースクール

2.適応教室

3.家庭教師・オンライン家庭教師

4.学習塾

5.学校の教科書・ワーク(市販含む)

6.YouTube

7.無料学習プリント

8.通信講座

それぞれの選択肢を確認して、お子さんにあわせた学習方法を検討しましょう。

4-1.フリースクール

フリースクールでも、学習の機会を得ることができます。

フリースクールは民間が運営しているため、授業内容や学習のカリキュラムがスクールによってさまざまです。

そのため、プログラミングや動画制作などお子さんの興味のあることだけを学ぶこともできます。

ただし、フリースクールによっては、好きな時に行って好きなことをして過ごせる環境です。一般的な学校とは大きく仕様が異なります。

再登校を目指す場合には、お子さんにとってのハードルを増やしてしまうのであまりおすすめはできません。

フリースクールについて詳細を解説した記事は、以下となります。

中等部のある中学生向けフリースクールおすすめ10選!選び方、メリット・デメリットもあわせて解説!

4-2.適応指導教室

適応指導教室とは、不登校のお子さんなどへ、再登校を支援するために教育委員会が設置した教室です。教育支援センターとも呼ばれ、個別カウンセリングや教科指導を行います。必要があれば家庭への訪問指導も行い、親御さんのサポートも行います。

カウンセリングなどを活用しながら、学習も進めたい場合に選択肢となるかもしれません。

ただしカウンセリングでは、お子さんのつらい気持ちを軽減していくことができるかもしれませんが、再登校にアプローチした内容ではないことは注意しておきましょう。

不登校のお子さんにおすすめのカウンセリング先は、次の記事でまとめています。

https://futoukou-hikaku.com/elementary/counseling_oya/

4-3.家庭教師・オンライン家庭教師

学校に行けなくなってしまったお子さんの学習の遅れを取り戻すには、家庭教師の利用も検討できます。家から出られないお子さんでも、オンライン家庭教師を利用することで勉強に取り組めます。

不登校のお子さんへの指導に特化した家庭教師サービスも多いため、安心して任せられます。

不登校のお子さんに向けた家庭教師サービス一覧は次の記事を参考にしてくださいね。

不登校対応の家庭教師おすすめ15選|選び方や費用、各社の特徴と口コミ評判を徹底解説【一覧比較表あり】

4-4.学習塾

不登校のお子さんが通いやすいように、午前中から開いている学習塾もあります。

午前中から学習塾に通えば生活リズムが整いやすいことはメリットです。

「まだ学校へ行くことは難しい。でも日中に勉強は進めておきたい。」お子さんにそのような気持ちがあるとき、検討できる選択肢かもしれません。

午前授業に対応している学習塾は、次の記事を参考にしてください。

不登校の子どもが午前中に通える塾おすすめ12選!不登校を解決する具体的なステップとは?

4-5.学校の教科書・ワーク(市販含む)

自分で計画的に学習を進められるお子さんなら、学校の教科書や市販のワークを活用して自宅で勉強する方法もあります。

教科書を使えば追加費用はかかりませんし、市販のワークも併用すれば教科書単体より理解しやすいメリットがあります。

少ないコストで始められるため、まずは学校の教科書に取り組んでみましょう。

4-6.YouTube

YouTubeを活用して勉強してみるのもいいでしょう。いまやYouTubeには有料級の動画講義がたくさん載っています。

学習チャンネルの中からお子さんが気に入ったものを選んで視聴すれば、1人で教科書を読むより理解しやすいでしょう。いきなりタブレット学習の教材を契約することに抵抗があるなら、YouTubeで良い動画がないか検索してみましょう。

ただし前述のとおり、そのままYouTubeを長時間閲覧する環境になってしまないようご家庭でのルール作りが欠かせません。

4-7.無料学習プリント

教科書やワークの問題だけでは不十分だと感じる方は、無料学習プリントサイトから問題をダウンロードして取り組む方法もあります。今はインターネットで検索すれば、学校で配られるようなプリントが無料で手に入る時代です。

まずはインターネット上で演習問題を探してみましょう。

4-8.紙の通信講座

紙のワークで学習する通信講座を申し込むのも1つの手です。教育サービスによっては、紙のワークかタブレット学習かを選べるケースもあります。

また、所属している学校名を登録する場合がほとんどのため、学校の教材に合った内容の紙のワークが届くのは良い点です。

また、紙のワークならば、お子さんがそのままデジタル依存に陥るような心配もありません。

5.不登校の子どもがタブレット学習を用いて出席扱いとなる条件

不登校のお子さんがタブレット学習を活用して出席扱いを受けることも可能です。

ただ、そのためにはいくつかの条件があります。また条件を満たしていたとしても最終的には校長先生の判断が必要です。

具体的に出席扱いになる条件の例を解説します。

5-1.親御さんと学校の間に連携があること

親御さんと学校の間に連携があることが大前提です。

親御さんと学校間に連携や信頼関係がないと、出席扱い制度を先生へ相談できません。

出席扱い制度は最近認知されはじめてきた制度であり、先生も制度を忘れているかもしれません。

まずは先生との連携を強め、出席扱い制度を検討してもらえるかを確認しましょう。

5-2.ICT技術が活用されていること

出席扱い制度を活用するにはICT技術を活用して、学校の授業と同じ程度の授業が配信されている必要があります。

タブレット学習だけでは対応しきれない恐れもあるため、学校の先生と相談しながら、どのような教材であれば許可を得られるのかを確認しましょう。

5-3.訪問などの対面での指導が行われていること

担任の先生、スクールカウンセラー、保健室の先生など、先生と対面する機会があることも、出席日数として認めてもらう際に必要な条件となります。

学校の先生もお子さんのことを心配しているからこそ、状況を把握しておきたいものです。

学校関連の人と関わらずに出席日数を確保するのは難しいことを知っておきましょう。

5-4.計画性があること

出席扱い制度を活用するには、学校と同じ程度の学習の計画性が求められます。

学校の校長先生に、学習のスケジュールを提示できるよう用意しておきましょう。

5-5.学校外での公的機関や民間施設などで指導が受けられないこと

学校外での公的機関や民間施設などで指導が受けられないことも、タブレット教材などのICT教材を活用した出席扱いの許可を得るために必要な条件となります。

公的機関などでの指導が受けられる状況なのに、ICTに頼り切りになるのは、計画が認められない恐れがあります。

6.不登校の子どもがタブレット学習に取り組んだ実体験談

不登校のお子さんがタブレット学習に取り組んでいる実際の事例をご紹介します。

「不登校の子どもが勉強を進めやすい教材なのか?」を判断したいときに、参考にしていただけたら幸いです。

6-1.私の子どもの事例

我が家では、スダチで再登校に向けた支援を受けながら、息子の希望でタブレット学習を続けていました。

本来であれば、再登校を目指すときには昼夜逆転につながるデジタル機器の使用は推奨できません。ただ、息子の場合は次の理由からタブレット学習を採用しています。

  • 不登校になる前からタブレット学習に取り組んでいた
  • 不登校になってからもタブレットに依存したりすることはなく時間のルールを守っていた
  • このまま同じ学習教材で勉強を続けていきたいという強い意志が息子にあった

不登校になる前からタブレット学習に取り組んでいました。そして不登校になったからといって、自宅で常にデジタル機器に触れるような様子もありませんでした。また時間制限のルールもしっかり守っているような状況でした。

さらに息子から「このままタブレットの通信教材で勉強を続けていたい」という強い希望がありました。将来叶えたい夢があり、そのために勉強はしておきたかったようです。

上記のことはスダチにも相談して、我が家の場合は、現状のタブレット学習は続けていく方針となりました。

タブレット学習に取り組んでいたことで、スダチからのアプローチでいざ再登校に進んだ際も、息子は学習面で不安を感じることがなくスムーズに学校復帰できたように感じます。

お子さんが望んでいない場合には、無理して始めるものではありません。ただお子さんから「学習を進めておきたい。その手段としてタブレット学習をやりたい」という希望があるときには検討をおすすめできます。

我が家の場合は「久しぶりの学校で授業の遅れが不安」という、一つのハードルの解消につながりました。

6-2.その他のお子さんの事例

他のお子さんの事例では、お子さんの状況に合わせて無理なく進められる点が評価されていることがわかりました。

出席日数を確保するために活用しているご家庭もあることがわかります。

以下では、実際の利用者からの口コミを引用し、まとめました。

 

ちなみに娘は、不登校になってから東進オンライン小学校というものをやっています。
授業に邪魔な声が入らないから、らくーと言ってました。
聴覚過敏がある娘にとって、どれだけ学校がうるさかったのだろう?

引用元:X(Twitter)

 

昨日次男と話し合い、中学でもホームスクール中心で行くことを決めました
早速校長に連絡し、いま使ってるスタディサプリで出席認定してもらうように、手続き中。

引用元:X(Twitter)

 

チャレンジタッチ3年生のコンテンツ多くて白目向いてる…理科社会が追加され、英語、プログラミング、テスト対策の問題集、実力テスト、オンライン授業、漢字と計算の先取りアプリ、それに死ぬほどあるアプリ…。これ使いこなせる母親は日本にいるの…?
でも不登校児には有り難いツール。

引用元:X(Twitter)

 

7.不登校の子どもがタブレット学習を使用する際によくある質問

不登校のお子さんがタブレット学習をする際によくある質問は以下のとおりです。

  • タブレット学習の欠点は何ですか?
  • 不登校でも出席扱いになる学校はありますか?
  • 不登校のお子さんが勉強に追いつくためには?
  • タブレット学習をするとどんな効果がありますか?

それぞれ簡潔に回答します。

7-1.タブレット学習の欠点は何ですか?

タブレット学習のデメリットは以下のとおりです。

  • デジタル依存につながる可能性もある
  • 勉強の理解度がわからない
  • 不登校を解決するアプローチができない

前述のとおり、タブレット学習は、不登校期間中に学習を進めておくための手段であり、不登校を解決するようなアプローチはできません。

また、昼夜逆転気味のときに活用すると、そのままデジタル依存になってしまう場合もあります。

特に、親御さんがお仕事などでご不在の日中に「学習のために」と思い、タブレットだけを渡すことも避けた方が良いでしょう。

動画を見たり、ゲームをしたり、学習以外の用途で使用してしまうケースが多いためです。

親御さんも、監視の目がない在宅勤務中などには、つい業務外のことをやりたくなってしまった経験が一度はあるかと存じます。

大人でも監視の目や制限のない環境で自制することは非常に難しいことのため、お子さんに自制を求めるのは、実は酷な話です。

お子さんのためにも、親御さんがご不在の時間帯には、タブレットやスマホなどは利用制限を実施した方が良いでしょう。

さらに、お子さんが前向きではなく、親御さんの希望で始めてしまうと、不登校の解決を遠ざけてしまう恐れもあることを知っておきましょう。

詳細は本記事で解説したデメリットの章をご確認ください。

7-2.不登校でも出席扱いになる学校はありますか?

不登校でもタブレット学習を用いることで出席扱いになる学校はあります。

さまざまな条件をクリアしたうえで、最終的には校長先生の判断になります。

本記事の条件について解説した章もあわせてご確認ください。

7-3.不登校のお子さんが勉強に追いつくためには?

学校の勉強は、お子さんが勉強に対して前向きになると後からいくらでも追いつくことができます。

不登校のお子さんが勉強に取り組むことに対して前向きでしたら、以下の学習方法などを導入して追いつくことができるでしょう。

  • 学校の教科書、ワークなどでの自学自習
  • タブレットもしくは紙のワークの通信講座
  • 家庭教師
  • 学習塾
  • 適応指導教室

など

 

ただ、不登校のお子さんは自己肯定感が下がり切って無気力な状況で、勉強を進めるような元気がないこともあります。

そのため、まずは今お子さんが抱えているつらい気持ちを解消していくために、不登校の根本解決にアプローチしていくことをおすすめします。

7-4.タブレット学習をするとどんな効果がありますか?

タブレット学習をすると、効率よく勉強が進む可能性が高いです。

特に難しい箇所は、教科書の解説を読むよりも、動画による解説を閲覧した方が理解を深めやすいでしょう。

特に中学生のお子さんにおすすめなタブレット学習一覧は、次の記事で紹介しています。

不登校の中学生におすすめのタブレット学習教材7選【2024年最新|口コミ・一覧比較表つき】

8.まとめ

タブレット学習はICT技術が普及してきた今だからこそ、学校でも出席扱いになることが増えてきました。

学校の出席日数を確保できたり、授業の遅れを取り戻すきっかけとなったりすることはありますが、不登校を根本解決するようなサービスではないことは、改めて理解しておきましょう。

「学校への再登校を目指したい」という場合には、不登校の根本解決を目指す支援先の利用をおすすめします。

不登校の根本原因をそのままにしていると、いくら勉強の遅れを取り戻したとしても、お子さんは不登校になった根本的なつらい気持ちを抱えたままとなってしまいます。

進学先でも何か問題があったとき、その事柄から逃げるように再び不登校になってしまうこともあるでしょう。

これからお子さんが進学したり就職したりして社会の中で幸せに生きていくためには、不登校の根本原因を解決してお子さんが主体的に行動していく力を身につけていく必要があります。

不登校はお子さんがこれから社会で幸せに生きていくための一つの大切な通過点です。お子さんが不登校を乗り越える経験は、お子さんの自信となりますので、大切な成長の機会をサポートしていきましょう。

我が家では、息子が不登校になったとき「育て方が悪かったのかな」と感じて周囲に隠したくなる気持ちが芽生えた経験があります。

ただ、スダチに相談して、不登校は決して恥ずかしいことではなく、子どもが成長していく際の一つの通過点に過ぎないと正しく捉えることができました。それからは、息子の不登校と前向きな気持ちで向き合えるようになりました。

私からの接し方が変わっていったことで、息子の様子も日々変化し最終的には自ら再登校を果たしています。

このような経験をしているからこそ、この記事ではスダチのサービスをおすすめさせていただきました。

昔の私のように悩む親御さん方の気持ちが救われて、前へ進むきっかけになればと思っています。

 

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